目で楽しむものが観葉植物しかないため、ディエヴァという依頼主が来るまで暇を潰す方法が困る。別に、静かに待っておけば良いのだが。
カンナヅキはなんだか静かな空気に耐えられず、思わず男の子に話しかける。
静かな空気のせいで、自然と小声になるのだが。
男の子は普通の声の音量で喋るせいで、カンナヅキは男の子にも小声を促すように、さらに声を小さくさせるが、男の子には通用しなかった。
カンナヅキが一人小声で話していると、またヒールの奏でる音が部屋まで響く。
考えなくても分かる。
依頼主がもうすぐ、現れる。
カンナヅキにとって初めての依頼になるのだ、自然と手にはじとりと汗がにじむ。落ち着かず殺風景で真っ白で綺麗すぎる部屋をあっちこっちと見回してキョロキョロしていたら、ドアノブが回された。
ドアノブが回された時、カンナヅキの肩は見苦しくも跳ねる。そんなカンナヅキを見て、男の子はくすくすと笑う。
現れた人物は、露出の多い、しかし品を失わない服装をした大人の雰囲気をまとった女だった。
「今日は忙しい所をわざわざお越しいただき、ありがとうございます…わたくしが、今回の依頼の依頼主、ディエヴァです」
女は、依頼主、ディエヴァだ。


