風神さん。



「…で、僕のお話はこれで終わり。なんだよね」

カンナヅキが頭の中で少なすぎる、と不満を呟いた事を見通してか、男の子は苦笑いをカンナヅキに向けた。

話すことが無くなった、と思ったカンナヅキは自分の過去を、話すことにした。
幸せと苦しみの差が深い、自分の過去を話すのは…否、こんなにも長く誰かと話すのは何年ぶりだろうか。
カンナヅキは男の子に何かの希望を感じながら、口を開いた。

「私はね、元、奴隷だったの」

カンナヅキの言葉に、男の子は静かに驚き、アップルティーの入ったティーカップの取ってを強く握った。