ウルガとトゥーヴァが喧嘩していると、こら!という男性の声が聞こえた。
しかし二人はまだにらみあったままでいると、叱ったであろう男が姿を表した。
男は、トゥーヴァと同じぐらいの身長で、決して大きくない。
そして何より、きっちりとした制服のような服に身をつつみ、後ろから着いてきたように三人男女も姿を表した。
その三人の男女も、叱った男と同じ制服のような服を着ている。
「喧嘩をやめないか!意見が食い違い争うこともあるだろうが…喧嘩は虚しさを生むだけだぞ」
腕を組みながら二人を叱りつける。
二人は、ふん、と鼻をならしてそれぞれの主人のもとへ行った。
「あー、さすがたいちょ、もう抱いて下さい!」
テンションが上がった一人の長身で前わけの男が叱った男にキラキラとした瞳を向けている。
「もう嫁にしてください、たいちょ!」
「俺がたいちょうの嫁だよ!」
一人の女がそう言うともう一人の長髪の男が女と張り合うように言う。
またカンナヅキが男の子に聞くとあの四人組はこのギルドの風紀委員のようなもので、このギルドでも有名なチームらしい。
先ほど叱った男が取り締まる隊長(本名不詳)で、長身の男がプルゴ。女がサーヤ、長髪の男がクギ。
プルゴとサーヤとクギは、とてつもない隊長への憧れを抱いていて、日夜隊長が過ごしやすい環境を作るために働いているそうで、依頼の仕事に行く時でさえ四人一緒らしい。
「なんだか変わった人が多いね、このギルド」
カンナヅキが苦笑いすると、男の子もよく言われる、だなんて返す。
「でも、この雰囲気嫌いじゃない」
そう、呟くと男の子は俺もだよ、と笑いながら返した。


