風神さん。


「ポスカ!アレをするぞ‼︎…ガス」

ポスカ、と呼ばれた中世的な男は、大きな杖を持っている事から同じ魔導師だと分かる。
シュベロは大きく息を吸い込むと、顔のすぐ前に魔法陣が現れる。
ポスカはうぃ。と返事をすると杖を握り直し、シュベロの魔法が繰り出されるのを静かに待つ。

「スモッグ‼︎」

そう言い放ったのと同時に、魔法陣から紫がかった、煙がもくもくと立ち込めた。

「無駄だよ」

男の子は、呆れたように右手を掲げ風を起こしかき消そうとする。
だが、シュベロはニヤリと笑っていた。

「マジックスタンプ」

ポスカは大きな杖を煙の方に向け呪文を唱えると、煙にひっつくように魔法陣が現れる。

「"ファイヤ"‼︎」

ポスカがそう、叫んだのと同時に何がしたいのか、見ていたカンナヅキはすぐに察した。
あのガスの塊の煙に、炎で引火させる気だと…
魔法陣はすぐさま、炎の絵を描いたようなはんこに変わり、その瞬間ーーーー

男の子とカンナヅキを包むようにして、爆発を起こした。