嫌な予感と僅かな期待が入り混じって、 焦りになる。 俺は電話口には出ずに、 直接玄関に向かった。 ドアの向こう側にいたのは、 見知らぬ外国人の男だった。 雨具なのか、いかめしく黒いロングコートを羽織っていて、 若そうだったけど、 どこか老けた印象がある奇妙な奴。 「…誰?」