「小夜子、落ち着いて……」 「エリアル大丈夫なの!? 命狙われてるって本当? あー、もう私… …どうしたらいいんだろ……」 姉さんは、だんだんぐずるような鼻声になって、 結局泣き崩れた。 空かさずエリアルが慰めにかかる。 (本当は俺が行きたかったのだが、 慌てて立とうとして、怪我しているのを忘れて転んだ) 「小夜子、大丈夫だよ。 僕はちゃんと、生きてるから……」