「無理はいけませんわ。 それに、もうすぐお遊戯の時間が終って、 園児達が騒ぎ出すころですもの… …ここにいらしてくださいな」 甘く柔らかく広がってくるような、綺麗な声。 「……はい」 俺は一瞬で、残ることに決めた。 (シスターの指示に従った、という言い訳は組立った。 だけど、別に先生には何も言われないだろう) シスター・セレナはにこりと笑うと、 俺の合い向いに座り、楽しそうに喋り出した。