もうすぐ、学校が始まる。



姉さんは、指定校推薦でとっくに大学が決まっていたので、
焦ることなく残りの高校生活を楽しむつもりらしい。


俺はというと、『中弛み』の高二生活終わりの年とあって、
微妙な心境だった。


何故なら、状況的に大晦日も正月もくそも無かったので、
俺は先の事ばかり考えていたからだ。


結局、カメの水槽は洗わなかったし、


一応年賀状も来ることには来たが、
俺からは一通も送らなかった。