どうやらその後すぐに、 コレットさんはショックで気を失ってしまったらしく、 目を覚ました時には、セレナがいつも来ていたローブが、 手摺りに引っかかっていただけだったのだという。 風の強い地域だから、 きっと彼女の灰は飛ばされてしまったのだ。 コレットさんは、そう思っているようだった。 俺には、セレナに本当は何が起こったのか、分からなかった。