「うん、姉さん……とりあえず、落ち着いて」



だけど、電話の向こうからは、喜びのあまりパニックを起こして、
言葉遣いとテンションがおかしくなっている、
姉さんの奇声が何度も聞こえてきた。


そして、それに混じって、エリアルの声も。




『小夜子、とにかく落ち着いて……!』