しかも頭を上げると、天井から吊られている自分の足が目に入る。



まさかっ……。




「まったく、どうしちゃったんですか?

せっかく足治りかけてたのに、完全に折れちゃってますよ、もう」


どうやら、彼女は俺を知っているらしかった。

……という事は、ここは俺がちょくちょく通っていた病院なんだろう。



(あーあ、また松葉杖生活に逆戻りか)



「それに、肋骨にヒビも入ってるし」


(あははー、どうりで呼吸する度に苦しかったわけだよ……)