目を覚ますと、そこは病院の個室で、
丁度看護師さんが様子を見に来た時だった。


「気が付きました?」

「………はい」

喋りづらくて何かと思ったら、口の端にテープが貼られていた。


布団から出ている方の腕からはチューブが伸びていて、
点滴の袋と繋がっていた。



もう片方の手を布団から出すと、
包帯やらガーゼやらで肌がほとんど見えない状態だった。