「ねえ、エリアル……お願い、セレナを殺さないで」




「えっ……!?」




エリアルはもちろん、セレナもぎょっとした。


「ふ、ざけ、ないで!

……同情、されるなんて、まっぴら御免よ!!」


「同情なんかじゃない!」



姉さんは強い口調で言うと、拳で乱暴に涙を拭いて、
セレナに向き直った。