「あ、ら……気が付いたの。

言った、でしょ……すぐ目を覚ま、すって……」


セレナは、強がるようにエリアルを見た。

だけど、言葉は途切れ途切れで、無理矢理である事の証拠に、
言った直後にセレナは、苦しそうに咳き込んだ。


姉さんは、泣いていた。


エリアルはそれを見て、呆けたように立ちすくんでいたが、
やがてはっとして、姉さんに駆け寄った。