俺が目を逸らして訊くと、
セレナさんは一言チャペル、と呟いた。

「分かりました。俺、今から行きます。

……ごめんなさい、でも、ありがとうございました」

ダッシュでその場から離れる時、
一度だけ俺はコレットさんの方を振り返った。

彼女は、さっきより深く項垂れていて、


とても寂しそうだった。