「おい、めんどくせーってなんだよ。」

伊藤くんと池崎くんは、ミルキーカフェで会った時からどんどん仲良くなっていってるよね。
まぁ、ダブルスを組むんだから仲良くならなきゃダメだろうけど。

「正直に言ったまでだ。」

…何げにひどいね。
ちょっと池崎くんが可哀想だ。

「ほら、そんな喧嘩はしないでいいから。外に出ようよ。」

「そうだよ。外に公園あったし…ね?美桜。」

いま、うちに振ります?
奈々って、実は結構ひどいよね。
うち、地理が苦手だから公園とかあまり覚えてないんだけと…

「外…行かなきゃ、ご飯食べたいし。」

「…あぁ。」

伊藤くんが分かってくれた。

「そうだな。」