「あとは、瑠那が特進行くって言ってたし、頑張ったんだよ。」

ずっと一緒の瑠那と離れるのは、なんか嫌だったし。
中学生のとき、行くとこを決めてなかったうちに瑠那が雅ノ宮を進めてくれた。

「何組か知ってる?」

「…」

…見忘れた。

「ごめん、見ておいでっ。」

「美桜、ひどいっ!」

いや、だってね。

「人が多すぎて、あまりよく見えなかったし。」

「あぁー、そっか。美桜は背が低いもんね。」

「低くないよ!」

157cmあるし。

「瑠那が高いだけだって!」

「褒めてくれてありがと!」

…褒めてないけど。
でも165cmあるわけで。必然的に褒めてることになってしまう。