「花恋ちゃん?」




ふと彼が私を見る。



それだけで私の体中の熱が顔に集まる。



それが恥ずかしくてぷいっと顔を背けると、

寂しそうな顔をして覗き込んでくる。




「俺、なんかした?」



「え?」