その頬はほんのり赤くて。 いつもの何十倍も愛しくなって、 握り返す力を強くすると 花恋ちゃんはこっちを向いて可愛い笑顔で微笑んだ。 ーー夕方になり、きれいな海の前のベンチに並んで座る。 「ねぇ。花恋ちゃんは俺のことちゃんと好き?」 「はっ?!」 「いつも俺だけが追いかけてる気がするよ。」 「…何言ってんのかわかんないよ」