「悠馬くん!」 「えっ、あ、何?」 考えれば考えるほど悪い方向に進む俺の思考を、 彼女の言葉が破った。 そして俺を安心させてくれる行動をとってくれた。 「さっきっから呼んでるのに! LINEひと段落ついたから手!繋ご!」 「え…」 驚いて手元を見ると俺に差し出された小さな手。 なかなか繋がなかったからじれったかったのか、 花恋ちゃんは俺の手をきゅっと握って歩き始めた。