(やばっ!)




そう思った瞬間、浅村くんが


自分の胸の中に私を抱き寄せた。




「ぶなっ!大丈夫?」



「っ!ありがと…」




両腕にすっぽり収まった私は


やっぱり浅村くんって男の子なんだって


思って妙に意識しちゃいました。



でももっとドキドキしたんだ。



……浅村くんの鼓動が


私と同じくらい速かったから。



浅村くんもドキドキしてくれてる。



それだけでとっても嬉しかった。