「花恋、頑張ったね。


たくさん泣きなさい。」



「辛かったね。


でももう我慢しなくていいんだよ?」




親友の優しい言葉にまた涙が溢れる。




「それに、まだ悠馬くんのこと好きなんでしょ?」



「うん…」



「それなら言葉にしなくちゃわからないよ?」



「うん、そうだよね!

……悠馬くんっ…遠くへ行かないで〜っ!」




明るい夕日は、悠馬くんが見守るように私たちを赤く照らした。