「さむ…」 いくら暖かくなってきたとはいえ、これだけ濡れればまだ寒いな。 「へ…」 雨宿りをしていた私の視界が柔らかいもので遮られた。 「あ、の……すみませ……」 頭をあげると 「バカ」 そこにはいつもの矢野くんが私を見下ろして見ていた。