「私帰るね」 たった一言を言ったのにも声が震えた。 「…待てよ」 「嫌だ、帰る」 「待てって」 「いやっだ……」 はっとしたときには遅かった。 私は自ら矢野くんから離れてた。 「ごめん、なさい……」 私はオフィスを飛び出した。