「…永澤サン」 しゃがんで資料を拾っていた私の背後から猫被った声が聞こえてくる。 「な、に?」 「泣きそうな顔してる」 全部 矢野くんがいけないのに。 涙が込み上げて落ちそうになったとき、 「希依ちゃん、一回外出よっか」 にっこりと笑う杉山くんが私の目線にいた。 「…っ」