年下彼氏、困ります




「へらへら…誰にでもしやがって」



矢野くんのオフィスに連れ込まれたと思いきやいきなり壁に挟まれて怒られてる。

いつもよりも全然近い距離。


「前みたいな男だったらどうするの?」


前にも聞いたセリフ。

心配してくれたのかな、矢野くん。



「あと、あからさまに避けるな」



「バレましたか?」

「…俺お前になにかしたのか?」


力強い瞳で私を見る。

『薫さんと間違えられました』だなんてヤキモチ妬いてるみたいで嫌だし。


「して、ないよ」



それでもまだ離れてくれない。


「じゃあ」


ぐいっと顎を持ち上げられて矢野くんの視線が私の視線と絡み合った。



「なんで俺と目をあわせない?」