『でもなんで好きになったわけ』
自習時間。
またもや後ろの席の春希が
そんなことを聞いてくる。
さっきの体操服姿の麗子ちゃんを
思い出して寝ようとしてた俺は、
少し不機嫌。
『可愛いだろ』
『それだけ?』
『、、、じゃねーけど。お前に言ったらぜってぇ笑うからヤダ』
話すと、お前らしくねーなんて
バカにされるに決まってる。
ていうか今まで誰にも言ったことない
いう必要もないけど。
『絶対笑わねぇから言えよ』
『無理』
『昼飯おごる』
『仕方ねぇ』
そう返す俺に早くも笑ってる春希。
本当に笑わねぇ気あるのかよ。

