無口で冷たい俺のお姫様






『れーい』






いつもなら



麗子ちゃんが待ってるとわかっていたら




一目散に駆け出すんだけど




この日ばかりは足が動かない。




なんて言われんのかなぁ




無理でも諦めれるまで
好きでいさせてくれんのかなぁ




それとも振り向くまで頑張っていけんのかな




なんて隣のクラスに行くだけの間に


そんな思いが俺の中へ流れこんでくる。





完璧、マイナス思考だよな。