無口で冷たい俺のお姫様



無視する麗子ちゃんを追いかけて
体育館へと続くこの渡り廊下まで来た俺。


ふーっ、


と柵にもたれかかる。




ここで言っておくが

俺は、本気で麗子ちゃんからのきつい一言を

愛の裏返し

なんて思ってない。



でも、そう思わないとやってけない。


だって真に受けてたら俺ここまでしつこく
麗子ちゃんに対して告白できない。



どーしても、あの無口でクールな
冷たいお姫様を俺のものにしたい。



麗子ちゃんの笑顔を俺に向けて欲しい。


友達と他の奴と喋って笑ってるよりも
彼氏の立場としての笑顔を俺に向けて欲しいんだ。



だって、きっと可愛い。


それが茨の道であろうとも俺、


頑張りますよ。