無口で冷たい俺のお姫様




『あ、そうだ麗子ちゃん。甘いものは好き?』



この後はケーキバイキングに行く予定。



これまた沢木の嘘で
甘いもの苦手でした。なんて言われたら
これこそもう完全にアウト。



だからきちんと聞いとかないと。



『、、、うん』



軽く頷く麗子ちゃん。



さっきみたいな強がりとか
じゃなくて?


不安な俺はもう一度確認。



そしたらきちんと好きだよ甘いもの



そう答えてくれた。



それを聞いて少し安心。


そこまで鬼畜じゃなかったみたいだな沢木。



そう思いながら俺は麗子ちゃんのまだ
繋いでくれている右手を握りしめて
ケーキバイキングへと向かう。



麗子ちゃん。

相当怖かったのかパニックになったのか


全然手を繋いでること嫌がらない。



ま、俺としてはラッキーだが。




お昼どき、っていうのもあるのか
ケーキバイキングはカップルや女の子同士で
結構いっぱい。



『2名様ですね』



店員さんに案内され席に座り
自動的に離れる手。



あぁ、もったいない。