ブーーー
上映開始のブザーがなり、
映画館の電源が真っ暗になる。
麗子ちゃん、
楽しんでくれるかなー。
なんて思ってた俺、
ホラー独特の音楽と
ホラー独特の叫び声。
周りでもチラホラと微かな悲鳴声が
聞こえたり
横では
“怖いよー、、、”
“大丈夫だって、手つないでやるから”
なんて、羨ましい限りのやりとりが
おれの耳へと入ってくる。
くそー、、、
俺も麗子ちゃんに言いてぇ!
俺がいるからとか
手つないでやるとか
こんなこと言ってみたい!
そう淡い想いを巡らせてたんだけど、、
絶対あり得ないと
そう自分に言い聞かせてた時
ガシッ-、、、
左手の手首に冷たいヒンヤリとした感覚。
え?
もしかして幽霊っ?
ホラー映画だけに?
なんて頭の中でグルグル考えたすぐ
今度は
『やだっ、、、!!』
ガバッー
小さい声と共に
俺の左腕に絡まる暖かいぬくもり。

