無口で冷たい俺のお姫様




『ということなんだけど、、、何が喜ぶ?』




『えー、そんなのあんた自身で決めなさいよ』




休み時間。



沢木を呼び出しさっそく相談する。



『だって麗子ちゃん自分のこと俺に話してくれたことないから分かんねぇんだよ』



『聞けば?』



『聞いても無理な気がする』



うん。



そんな気しかしないんだが。



沢木はハァーと溜息をつくと
条件をひとつ出してきた。



『今度、お昼奢ってよ?』



『おう!』



麗子ちゃんとのデートを
成功させるためなら俺は喜んで奢らせてもらう。


そう約束すると沢木は




『あの子、映画好きね、ホラー系。』



『えっ、、、ホラー系?』



麗子ちゃん、、、怖い物好きなのか、、、。



『あと、甘いもの好きね。デザートバイキングとか行けば?』



『おぉ、それは女の子らしい。』



さすが友達だな。


情報収集は友達に限る。