無口で冷たい俺のお姫様





あっ、みたいな驚いた顔で俺を見てた。



まぁ帰ろうとしたら外で告白の返事
してたから気まずくて出るに出れず
その場で隠れてたって訳だろうとその時
すぐに分かったんだけど


なんかその時、ちょっと苛めたくなって



多分、驚いた顔した後顔が赤くなってたから
だと思うんだけど。



『もしかして、覗き見?』



そういう俺に目線をそらしてた麗子ちゃんは
ばっと顔を上げて



『そ、そういうのじゃなくて、ごめんなさい』



なんて、今にも泣いちゃいそうな
ウルッウルな目して俺を見つめんの。


もうそん時の衝撃。



ズッキューンとやられた。



赤くなったほっぺに、ウルウルな目。


申し訳なさそうにしてる態度。


全てが可愛く感じて



もっと見たい。

笑った顔はどんな顔なんだ?とか


興味が一気に湧いてきた。


それがきっかけ。



『なにそれ、一目惚れってやつ?』



『まぁそうなる』