遠い地平線の彼方へ



―入学式


私たちは出席番号順に並び

体育館へと向かった


親が勢揃いしてるし…

美亜の親にも龍聖の親にも

こりゃ恐らく写真撮られてるだろうな~…


ま…うちの親ときたら…

一番前でビデオカメラ構えてるし~…


ここから龍聖が見える

『俺は龍聖、これからよろしくなっ!』

さっきと全然違う笑顔なんすけど…

男同士の友情ってよくわからん…


「…あ」

美亜が顔を真っ赤にさせている

ありゃあかーなり緊張してんな~…


「…ちょっと七星、七星っ!!」

隣から肩を叩かれてビックリした

「ん?友美!?」

「それいがい何があるのよ!」

「友美も一緒のクラスか!」


田原友美(たはらともみ)

いつものメンバーで私と美亜と友美で

よく遊んでいたけど…あれ?


「私立受けたんじゃなかったの?」

「受かったけど先生がゴミ過ぎてやめた」

「金持ちかっつーの…」

「金持ちでリッチだっつーの」



実際そうだからなんも言い返せない…


『只今より入学式を始めます…』



始まった入学式


また話が長いけど…

私たちのクラスの先生は女の先生だった

優しそうな先生だし…やっていけそう







これからが楽しくなる

幸せなことだってある


この時まではそう思ってた



中学1年生の1日目