青春、始めます!





 え、そうだったんだ……



「し、知らなかった……」


「あいつ自体が嫌がってるからな。金持ちってこと」



 そういう人、いるんだな。

 あんまり聞いたことないけど。



 大体の人は、ワガママだったり、金持ちってことに気付いてなかったり。


 ……そんなイメージしかないな。




「美喜は何にするのー?」


「へ?」


「へ?ってなによ。ご飯だよ、ご飯!」




 あ、忘れてた……



 マミコちゃんに話しかけられて、やっと現実の世界に戻ってきた。



「あーじゃあ、グラタン」


「よし、じゃあ頼もっか」




 マミコちゃんは呼び出しボタンを押した。



「はい、お伺い致します」


「えっとー、オムライスと、和風ハンバーグとー……」



 一通り注文を終えて、マミコちゃんはメニュー表を閉じた。