マミコちゃんが無視したのは、あれ一度きり。



 でも、不安で不安で仕方なかった。


 だって、少しずつマミコちゃんが遠くなっていくんだもん……



 あんまり話しかけてくれなかったりもするし。


 何より、たまにすごく悲しそうな顔をする。



 怒らせちゃった?悲しませちゃった?


 でも、それを聞く強さがないの……




「な・ん・と!青春部OKになりました!」


「えー!嘘ーーっ」


「ホントホント!バカげた部活だと思ってたらさ、先生も笑いながらOK出してくれたの」


「やったねー!」


「うんっ!さっくーとかも知らないんだよー?」


「嘘?じゃあおしえ……」


「ちょい待った―!」



 教えに行こうとするあたしを捕まえたマミコちゃん。


 服を引っ張られて、若干転びそうになる。



「美喜?ここは青春部なんだよ?今日、サプライズで教えようよー」



 小さい声でニヤニヤと話すマミコちゃん。


「あ、そうだね……!」


 あたしもニヤニヤと笑いながら賛成した。