青春、始めます!






 青春部……なんて。


 みんな青春してたから、もういいじゃん……



「でもさ、部員は最低でも七人必要だぜ?」


「俺らで、5人だろ?あと二人なんて楽勝だろー♪」


「でも、女子もいるらしいし」




 ぼーっとしながら聞いてると、マミコちゃんが言う。



「男子ってバカだよね、作る方向に行ってんじゃん」


「うん、そだね……」



 なんで、そんなに楽観的なんだろう。


 羨ましいな……



「あ、それなら当てがあるよー!」



 優喜は大声でそう言う。



 本当に、笑顔で夢を語れるのが羨ましい……

 いいな、いいな、いいな……



「美喜ー!なあなあ、部活どこか入るー?」



 優喜はあたし達の方に、ヤンキー軍団を引き連れてこっちに来た。



「え?……ううん」



 意味が分からなくてそう答えると、優喜は、


「じゃあさ、青春部、入らねー?」



 え、当てって……あたし?