青春、始めます!






「……マミコちゃん」




 教室に帰った時、昼休みはあと10分しかなくなっていた。



「ん?」


「あの、本当にごめんね」


「お弁当のこと?」


「うん」


「別にいいよ。友達だから」


「え………」




 友達?


 あたしは……いつの間にかそんなものを作ってたの?



「ま、マミコちゃん?」


「なに?」


「あたしって、マミコちゃんの友達なの?」




 友達でいいの?



「え、うちはそう思ってたんだけど。嫌……だった?」




 心の奥底から、言葉に表せないくらいの喜び、嬉しさが溢れてきた。


 涙が出るくらい、嬉しくて。



 何気ないことだけど、すごく嬉しかった。