青春、始めます!





断ろうとするあたしを無視して、あたしの手に千円を握らせたさっくー。



「や、いいですっ!」


「さ、食堂行こうよ。美喜ちゃん!」


「え、ちょっ……」



 無理矢理マミコちゃんに引っ張られて、教室を出て行く。


 とりあえず、あたしは


「あ、ありがとう!」


 と、さっくーに言った。



「おう!」



 という声が、背後から聞こえた。