ねぇ…友達でしょ?

「レズなんて言わないでよ!気持ち悪い」

あぁ…。

耐えられなくて涙がこぼれ落ちる。

あの子はわたしのことを「気持ち悪い」と思ってたんだ。

「気持ち悪い」

頭の中で響く。

誰か助けて…。

「カタッ」

手に何かが当たった。

少し赤い血がついているそれは今のわたしにピッタリだった。

「チキッチキッチキッチキッ」

刃先を手首に押し付ける。

そして…力を込めて引いた。