「話は終わったらね。…走るよ。」 まっすぐ前を向く圭一くん。 その横顔はかっこ良くて。 涙が自然に溢れた。 結果は2位。 惜しかったなって笑う。 私の頭をくしゃくしゃとなでる大きい手。 圭一くんの笑顔は太陽みたいに眩しくって、胸の鼓動がうるさかった。 私はこの日あなたの優しさを知りました。