ーーパン！



ウチは、初めて夏蓮の頬を叩いた。



「ふざけんな！夏蓮は、ウチの事そう見てたのか？確かに忙しくなったら一緒にいる時間は少なくなるけど…それでも、夏蓮から離れたりしない！」



ウチはそう叫んで、夏蓮を睨みつけた。



「…ごめん。ごめんなさい！優ちゃん！僕、僕…優ちゃんの事、全然分かってないし…信じてなかったね…」




夏蓮は必死に謝ってきた。



「うん。夏蓮はウチの事分かってないし…信じてないね…でも、ウチも夏蓮の事分かってないな…」



え…という顔で驚く夏蓮。