歩き始めて数分。 私は裏庭へ無事に着いた。 裏庭に来たわけは 蒸し暑い中熱中症になる気もないし 何より直射日光が当たらないから。 ゆっくり本でも読めば最高だと 思う。 ……でも。 何故か目を閉じて座ったまま 壁に寄りかかっている少年の姿があった。 年は高校1、2年くらいか、 とりあえず同じくらいに見える。