* 夏色の片想い ...

 


歩き始めて数分。
私は裏庭へ無事に着いた。

裏庭に来たわけは
蒸し暑い中熱中症になる気もないし
何より直射日光が当たらないから。

ゆっくり本でも読めば最高だと
思う。



……でも。


何故か目を閉じて座ったまま
壁に寄りかかっている少年の姿があった。

年は高校1、2年くらいか、
とりあえず同じくらいに見える。