つぎの日、綺苺に別れを告げた。
これで終わった、そう思っていた。

それからというもの俺がフリーになったことで、周りの女からのアプローチをこれでもかってほど受けた。

少し周りより顔が良かっただけ。
それだけなのに。

心がついていかず、一心不乱に
アプローチしてきた女を抱いた。
もちろん、そこに愛なんてものは存在しない。ただ、行為をして追い出す。それが、毎日のように続いた。

しかし、そんな日々が続き
疲れてきた俺は、周りの女たちを
一変して酷く扱ってきた。
それに逆上した女達は、変な手紙を寄こしてきたり、酷いヤツは後をつけて殺そうとする人もいた。

それが恐怖に感じ、仲の良かった樹に相談した時に、提案されたのが表の顔を作ること。そうして学校では、ニコニコしてめんどくさいことに巻き込まれないようにしよう、そう思った。