体育祭当日。天気は快晴。絶好の体育祭日和。
『続いての競技は走り高跳びです。出場する選手は待機場所に移動してください』
「あ、天音さんっ、大丈夫!? 手伝うわよ!」
「大丈夫です、平気ですこれくらい…!」
体育委員は競技に使う道具を運ぶのが今日のメインの仕事。
わたしは走り高跳びの道具を担当することになったんだけど、これめちゃくちゃ重たい。
同じ担当の人もいたんだけど、さっき行われた短距離走でケガをしてしまい、今は保健室で休んでいる。
1人で運ぶわたしに、1つ上の女の先輩が声をかけてくれたけど、先輩に手伝わせるわけにはいかないので断った。



