「じゃあ男子は…はぁ、もう早瀬で良いか。決めんのめんどくさいわ」
「待ってください先生! 仕方ないからそうしてやるよ、みたいな言い方しないでください。しかも面倒くさいとか禁句でしょ…!」
「7時間とかきっついんだよな。同じ名前だし良いだろそれくらい」
「良くないです全然!! もう1回、立候補いないか聞い」
「おーっし男子は早瀬に決定ー! みんな拍手ー!」
わたしの時と負けず劣らず、大きな拍手が早瀬に送られる。
早瀬は口をぽかんと開けて、マヌケ顔で空中を見ている。
ぷっ、笑える。
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