ハル×ハル





“同じクラスだって知ってたの?”という意味を込めて早瀬を見ると、ちょうどこちらを向いた早瀬は、小4の時と変わらないガキんちょの笑顔で、親指をグッと立てた。

なにが『グッ』だ。







小学校の時、わたしと早瀬は、早瀬が転校する小4までずっと同じクラスだった。


そのおかげで、名前が同じわたしたち2人は、『一度に2人呼べるから便利だ』という理由から、まとめて“ハルハル”と呼ばれていて、学年中にその呼び名が浸透していた。



お互い意地っぱりで、まとめて呼ばれることを嫌って、周りがわたしたちを“ハルハル”と呼ぶ度に、『名字でお願いします』と、結構本気で頭を下げていた。


でも面白がっているから当然、名字でなんか呼んでくれず、特に男子なんかは用もないのに“ハルハル”と呼び、同時に振り返ったわたしたちを見て、ケタケタ笑っていた。