入学式の日には、大河のことはすっかりふっ切れていた。
大河と別れたショックよりも、あんなシチュエーションで幼なじみと再会したショックのほうが大きかったからかもしれない。
「はい、この5組の担任の坂下だ。これから1年、よろしくな!」
入学式が終わって教室に入ると、いかつい感じの、いかにも体育教師のような男の先生が自己紹介をした。
わたしと同じことを思ったのか、クラスの男子が先生に担当教科を聞いた。
「おぉ、俺は英語担当だ。よろしくな」
ウソだありえない。
こんなゴツい先生が英語ペラペラ話すなんて、申し訳ないけど想像できない。



