――直樹side―― 妹の凉が、俺が理事長をつとめている高校に転校してきた。 正直、親父から連絡があったときは驚いた。 もう、族には関わらないと思っていたからな。 まあ、会えただけで嬉しいが…… 無理して笑顔をつくっているのがバレバレだ。 俺も一応事情は聞いてある。 たしかに辛い事実だが、いつか、絶対に過去と向き合わなきゃいけない日がくるんだぞ。 そう思いながら、ヒラヒラと手を振って晃と出ていく凉を見つめていた。 ――直樹side――