大好きなあの人は生徒会長♡

ーーー


走った俺は息が上がる。



「はぁ...はぁ...
どーした?千乃...」



俺は彼女に問いかける。


彼女は表情を何一つ変えずに言った。







「ごめんね...翼くん。
好きになれなかった...

だから。別れてよ」






耳をふさぎたかった。

でも体がしびれたように動かない。

頭をカナヅチで殴られたような衝撃。



俺は...幸せへの階段を登ってるって。
勝手な勘違いだったのだろうか。


これで、また1からになる。


何もかも俺は失った。

ただの人形だ。